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8月12日、金価格は1.69%上昇し、1オンス2471.93ドルで取引を終えた。こうした大幅な値上がりの要因は、投資家の安全資産に対する需要の高まりによるもので、今週発表される米国のインフレ経済指標が、米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金融政策の方向性を占う重要な材料となる。
FRBのミシェル・ボウマン理事は、カンザス銀行協会の講演で、「今後発表されるデータで、インフレ率が2%の目標に向かっていることが引き続き示されれば、金融政策が経済活動や雇用を過度に制限することにならないよう、フェデラル・ファンド・レート(FF金利)を徐々に引き下げていくことが適切であろう」と述べた。同氏は、通常よりタカ派的なスタンスを若干弱めて、ここ数ヶ月のインフレ率の進展について認めた。
もうひとつの主要な安全資産として金の需要を支えている要因は、中東地域における緊張の高まりである。8月12日、イスラエル軍はガザ南部の都市ハーンユーニス近郊で軍事作戦を拡大した。一方、先週6日には、ウクライナ軍がロシア国境を突破し、ロシアのクルスク州西部に奇襲攻撃を仕掛けたことで、ロシアの国境防衛の脆弱性が露呈した。
(金価格日足チャート)
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