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インドルピー対米ドル相場で83.7という前代未聞の安値まで急落したが、3月末には83.5まで小幅に回復した。中国が人民元のバリュエーション体系を調整したことで、アジア通貨への売り圧力が広がった。
トレーダーは、インド準備銀行(RBI)の市場への関与が通常より少ないように見え、通常、急激なルピー安を抑制する典型的な介入も少なかったと指摘した。ルピーは対米ドルで1%以上下落し、同月初めにつけた6ヵ月ぶりの最高値とは対照的だった。とはいえ、RBIの一貫した米ドル売りにより、ルピーは2023年第3四半期以降、83.4の水準を維持している。好調なインド経済が海外からの投資資金の流入を招き、ルピーを下支えられていることは注目に値する。統計によると、インド経済は前期に8.4%の成長を遂げ、総合購買担当者景気指数(PMI)は3ヵ月連続で60を上回り、堅調な伸びを示した。
(米ドル/インドルピー 年足チャート)
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