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月曜日、FTSE100指数は前場の勢いを維持し、他の欧州の株式市場をアウトパフォームした。金融市場のムードが改善し、地政学的なリスク懸念が後退したため、同指数の終値は1.62%高の8,024ポイントとなり、過去最高値を更新した。イングランド銀行金融政策委員会(MPC)のディビッド・ラムスデン委員が英国のインフレリスクを控えめに発言したため、市場では同委員が金融緩和に賛成票を投じるとの観測が広がり、投資家の買いが殺到した。
取引時間中、金利変動に敏感に反応する企業の株価は市場をリードし、オカド(Ocado)、マークス&スペンサー(Marks & Spencer)、ネクスト(Next)などの小売業は4.5%から3%上昇し、住宅建設会社のパーシモン(Persimmon)とバラット・ディベロップメンツ(Barratt)は2.5%上昇した。一方、銀行株はHSBCが3%、木曜日に決算を発表する予定のバークレイズ(Barclays)が2%上昇した。しかし、対イラン金融制裁に違反でで調査を受けているスタンダード・チャータード(Standard Chartered)の株価は同業他社に大きく遅れをとった。さらに、ベースメタル価格が下落したため、鉱山業者も不調となり、足を引っ張った。
(FTSE100指数年足チャート)
イングランド銀行のディビッド・ラムスデン副総裁がハト派的なコメントを発表したことを受け、投資家らはイングランド銀行の利下げ開始時期に対する予想を見直した。ラムスデン副総裁は、インフレ率が高止まりするリスクは減少しており、中銀の最新予測よりも低くなる可能性が高いと述べた。しかし、この声明は、MPCのミーガン・グリーン委員が最新のデータを引用し、英国の賃金上昇とサービス価格水準に懸念を示したこととは対照的であった。
市場では、8月の定例会合で利下げを実施する可能性があり、早ければ6月にも利下げ開始ではないかと推測されている。その結果、ポンドは11月中旬以来の安値となる1.23ドルまで弱含んだ。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のタカ派的な講演が背景にあり、ドルは堅調を維持し続けている。
(ポンド/米ドル年足チャート)
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